放課後等デイサービスとは?はじめての方にわかりやすく解説

「放課後等デイサービスってよく聞くけど、実際はどんなところ?」
「児童発達支援とどう違うの?」
名前は聞いたことがあっても、実際の内容まではよく知らない…そんな方も多いのではないでしょうか。
この記事では、障がい福祉サービスに興味がある方や、これから放課後等デイサービスについて知りたい方に向けて、基本的なしくみや位置づけをやさしくまとめました。ぜひ参考にしてください。
放課後等デイサービス(放デイ)と児童発達支援の違い
放課後等デイサービス(略して「放デイ」とも呼ばれます)とは、
小学校・中学校・高校に通う障がいのあるお子さんが、放課後や学校がお休みの日に通う施設です。
この施設では、
- 日常生活で必要な力を伸ばすための支援
- 社会とのかかわりを広げるための活動
などを提供しています。
似たサービスに「児童発達支援」があります。
こちらは、障がいのある未就学児(小学校に上がる前のお子さん)が通う施設です。
どちらも、児童福祉法という法律で定められた福祉サービスです。
放課後等デイサービスの目標
小学校から高校までの時期は、心も体も大きく発達し、人格を形づくるうえでとても大切な時期です。
放課後等デイサービスでは、学校や家庭とはまた違う環境の中で、いろいろな人と交流し、さまざまな経験を積むことで、
・自分を大切に思う気持ち(自己肯定感)
・他人から必要とされる感覚(自己有用感)
・よりよく生きる力(ウェルビーイング)
を育むことが大切だとされています。
そのため、放課後等デイサービスには以下の目標が定められています。
放課後等デイサービスの目標
①生きる力の育成とこどもの育ちの充実
②家族への支援を通じたこどもの暮らしや育ちの安定
③こどもと地域のつながりの実現
④地域で安心して暮らすことができる基盤づくりの推進
障がい福祉サービス事業における放課後等デイサービスの位置づけ
障がい福祉サービス事業には、実にさまざまな種類があります。
これらは大きく分けて、
- 「障害者総合支援法」に基づくサービス
- 「児童福祉法」に基づくサービス
の2つの法律を根拠としています。
放課後等デイサービスは、このうち「児童福祉法」に基づくサービスで、障害児通所支援の中のひとつに位置づけられています。
下記に、それぞれの法律ごとのサービスを一覧にまとめました。
全体の中で、放課後等デイサービスがどこにあたるのかをイメージしてみてください。
障害者総合支援法に基づくサービス
- 居宅介護(ホームヘルプ)
- 重度訪問介護
- 同行援護
- 行動援護
- 重度障害者等包括支援
- 短期入所(ショートステイ)
- 療養介護
- 生活介護
- 施設入所支援
- 自立訓練
- 就労移行支援
- 就労継続支援(A型)
- 就労継続支援(B型)
- 就労定着支援
- 自立生活援助
- 共同生活援助(グループホーム)
- 計画相談支援
- 地域移行支援
- 地域定着支援
- 移動支援
- 地域活動支援センター
- 福祉ホーム
児童福祉法に基づくサービス
- 児童発達支援
- 放課後等デイサービス
- 保育所等訪問支援
- 居宅訪問型児童発達支援
- 福祉型障害児入所施設
- 医療型障害児入所施設
- 障害児相談支援
今回は、放課後等デイサービスについて、簡単に概要をまとめました。
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今後は、相続や遺言、古物商に関する記事もアップしていく予定ですので、ぜひご覧ください。